ウサギの換毛期とブラッシング|うっ滞予防と正しいケア方法

ウサギさんのブラッシングしてますか?

最近来院されるウサギさんの中で、春夏秋冬に関係なく、換毛中の子が増えてきているような印象を受けます。

ウサギさんの被毛は、とてもやわらかくふわふわしています。
皮膚を包む柔らかい「アンダーコート」と、それを保護するように生える長くて硬い「ガードヘアー」の2層から成り立っています。

この被毛は、体温調節や皮膚の保護にとても重要な役割を担っています。


換毛期について

ウサギさんは、年に4回毛が生え変わります。
これを「換毛」と呼び、春・夏・秋・冬の季節の変わり目に換毛期を迎えます。

中でも、春と秋は季節の変化が大きいため、大量に毛が抜け落ちます。
これを「大換毛期」と呼びます。

換毛期の期間は約1~2週間ほどで、長くても2~3週間程度続きます。

ただし最近は、異常気象やエアコンの使用などにより季節感が変化し、換毛の時期が前後したり、だらだらと長く続いたりする子もいます。


抜け方の特徴

抜け毛は、頭から始まり、背中、お尻へと体の流れに沿って順に抜けることが多いです。

大換毛期には、一気にごっそり抜けることもあり、
部分的に薄く見えたり、段差や模様のように見えることもあります。


換毛期の注意点

換毛期には、毎日~2日に1回はブラッシングを行い、飲み込む毛を減らすことが大切です。

抜け毛を飲み込み、お腹に毛が溜まると、胃腸の動きが悪くなる「うっ滞」の原因になることがあります。

また、換毛期は体力を消耗するため、

  • 食欲

  • 便の大きさ

  • 便の量

などをよく観察しましょう。

牧草をしっかり食べ、水分を十分に摂れるようにすることで、腸の動きを保つことが大切です。

便が毛でつながっているような状態(※下画像)が見られる場合は、いつもより念入りにブラッシングを行いましょう。

※便が毛でつながっている便


ブラッシング時の注意点

抜け毛を取り除きやすいのはスリッカータイプのブラシですが、
硬いブラシの先が皮膚に当たると嫌がってしまうことがあります。

まずは、手やラバーブラシで抜け毛を浮かせてから、表面にスリッカーブラシをかけるようにしましょう。

ブラシを嫌がる子には、手で行う「ハンドグルーミング」がおすすめです。

全身にグルーミングスプレーをした後、手で撫でながら毛を取り除きます。
グルーミングスプレーの代わりに、水を軽くスプレーしてもかまいません。

ブラッシングは無理に行わず、嫌がる場合は日を分けたり、短時間にしたり、ハンドグルーミングのみにするなど、その子に合ったペースで行いましょう。


ブラッシングは大切なケアのひとつです

換毛期のブラッシングは、健康を守るために必要不可欠です。

少しずつでもブラッシングに慣れてもらえるようにしましょう。
ブラッシングの後にご褒美をあげることで、良い印象を持ってもらうこともできます。


まとめ

換毛期のウサギさんは、とてもデリケートな時期です。

ブラッシングを単なるケアとしてだけでなく、スキンシップの時間として、愛情を込めて丁寧に行ってあげましょう。

また、

  • 急な食欲不振

  • 便が極端に小さい、少ない、出ていない

  • 元気がない

など、いつもと違う様子が見られた場合は、早めに病院へご相談・ご受診ください。