インコの鼻
今回は、セキセイインコの鼻についてお話しようと思います!
①雄雌のちがい
意外と知られていないことなのですが、インコやオウムは雌雄の判別が難しいんです。見た目だけでは分からない子たちがほとんどなのですが、そんな中でセキセイさんは雌雄を簡単に見分けることができます!
では問題です☝この子は雄雌どちらでしょう?
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正解は男の子です!
実はセキセイインコでは、性ホルモンの影響を受けて、雄はロウ膜(鼻の盛り上がりの部分)がピンク〜青色に、雌は白〜ピンクになります。
さらに雌では発情によって角化がすすみ、このように茶色く分厚くなることもあります。
このような変化がでてくるのは、性成熟する生後3ヶ月以降です。
ちなみにセキセイインコはカラーによって、性成熟を迎えてもロウ膜の色が変化しない子もいます。アルビノ、ルチノーと呼ばれる体の色素が薄いタイプの子たちは見た目上での雌雄判別は難しいことが多いです。
さらにパイドと呼ばれる色の入り方の子などでは、ロウ膜の色が部分的に変化し、まだらになることがあります。
②病気のサインを見逃すな!!
さて、ここまで雌雄のロウ膜の違いをお話してきましたが、、、
ここで問題です☝この子は雄雌どちらでしょう??
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正解は…男の子なんです!
あれ、青色にも見えるけど…茶色もあるし…なんて迷われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はこの子は精巣が腫瘍(いわゆるガン)になっていて、ホルモン異常が起こった結果として茶色になってしまったんです。
(ロウ膜の色が変化しないタイプの精巣の病気もありますので、必ず変化が見られるわけではありません。)
男の子だと思ってたけど、最近ロウ膜の色が変わってきた…なんて方は、もしかしたら病気のサインかもしれません。(必ずしも精巣の病気というわけではありません)
一度獣医師に相談しましょう!
いかがでしたでしょうか?
ちなみにオカメインコなどでは、雄雌の違いが羽根の模様に出ることもあります…… と話し始めるとまた長くなってしまいますので、今回はここまでです
鳥の飼い主さんあるあるだと思いますが、ヒナからお迎えすると、最初は雄雌がわからず名前をつけるのに悩みますよね!!
診察に来る子たちの名前を見ることも、私の日々の楽しみのひとつです。
獣医師 船戸このか