うさぎの不妊手術〜実際の手術について
不妊手術の必要性については前回の記事を参照してください。
今回は、手術ってどうやって受けるの?うさぎさんへのストレスやリスクは?についてご説明します。
避妊手術は獣医師によって行われ、専門的な医療ケアが必要です。
- 手術の前に評価と準備: 避妊手術を行う前に、うさぎは獣医師による評価を受けます。これには健康状態の確認や血液検査が含まれ、手術が行える状態であるかどうかが判断されます。
- 麻酔と手術: 避妊手術は一般麻酔の下で行われます。麻酔は獣医師や愛玩動物看護師によって管理され、うさぎが手術中に痛みやストレスを感じないようにします。手術中、獣医師は卵巣及び子宮(雌うさぎの場合)または睾丸(雄うさぎの場合)を取り除きます。この手術は比較的迅速に行われ、通常は20分から1時間ほどで終了します。
- 術後のケア: 手術が終了すると、うさぎは麻酔から目覚めます。この段階で特に注意が必要で、保温や経過の観察が行われます。うさぎが安全に麻酔から覚醒し、体温が安定するまで見守られます。手術後は通常、うさぎはしばらく絶食状態にありますが、数時間から数日後には徐々に食事を再開します。
- 縫合と傷のケア: 手術後の傷口ケアについては、獣医師から指示を受けるます。
- 再社交化: 手術後、うさぎは少し休息が必要ですが、通常はすぐに元気を取り戻します。手術によって性格や行動が改善されることがあるため、再社交化が重要です。飼い主は、うさぎに優しい方法で接し、ストレスを最小限に抑えながら徐々に他のうさぎや環境に慣れさせる必要があります。
手術後、獣医師から指示される通りに薬物や食事の管理を行い、うさぎの回復を支援することが重要です。手術後の経過観察とケアは、うさぎが健康で幸福な生活を送るために欠かせない要素です。手術についての詳細な情報やアフターケアについては、飼い主と獣医師とのコミュニケーションが大切です。
実際の手術の様子です。
写真左:麻酔をかける時には気管チューブまたはV-GEL(うさぎさん専用の気道確保用機器)を使用します。
写真右:モニターなどを用いて麻酔の安全を確保します(この写真は呼吸モニターと心電がついている状態です)
写真:実際のうさぎさんの手術時の様子です。
不妊手術の必要性についてはこちらを参考にしてください。