野鳥のヒナを見つけたら〜巣立ち雛との正しい向き合い方〜

最近、ツバメが気持ちよさそうに飛んでいる姿をよく見かけます。

けれど良く見てみると…あれ?飛び方が下手な子がいるな、と思う子がいます。


そうなんです、今この時期春から夏は野鳥の繁殖シーズンで巣立ち直後のヒナが地面や低い場所にいる事が多くなります。
ヒナが一羽でいるように見えても、親鳥は近くにいるか餌を探しに行っている事が多いので基本的にはそっとしておくのが最善です。
巣立ったばかりのヒナはまだ上手く飛べませんが、親鳥が近くで見守り、餌を与えながら育てている最中です。

 

○ヒナを見つけた時の注意点
・人が近くにいると、親鳥が警戒して近づけなくなります。見つけた場合は静かにその場を離れましょう
・野鳥を許可なく捕まえたり飼うことは法律で禁止されています

 

○どうしても危険な場合の対応
・猫やカラス等の外敵が近くにいる場合はヒナを近くの茂みや木の枝等の安全な場所に移してあげてください
・まだ目が開いていないヒナで、巣から落ちた場合は巣が見つかれば戻してあげてください
・触る場合は手袋やタオルを使い素手で触れないようにしましょう

 

○まとめ
巣立ち雛は巣から出て自立に向けて、飛び方や餌の取り方、外敵から身を守る方法を親鳥から学んでいる最中です。
ヒナを拾わず自然のまま見守る事が野鳥の命を守る最善の方法です。『保護』は慎重に行いましょう。
困った場合やケガをしている場合は、各自治体の野生鳥獣保護担当へ相談してください。

 

愛玩動物看護師

坂口

https://mobile.wbsj.org/fukyu/hirowanaide/img/hina_2025.pdf