
「モルモットのこと」
ハート動物クリニック 愛玩動物看護師より
モルモットの歴史
モルモットと人との関わりは、1530年代のインカ帝国時代にさかのぼります。
南米(ペルー・ボリビア・エクアドル)で「クイ」と呼ばれ、食用として飼われていた記録が残っています。
日本にやってきたのは江戸時代末期の1843年。オランダ人によってオスとメスが1匹ずつ持ち込まれたのが始まりです。
名前の「モルモット」は、オランダ語の「マルモット(marmot)」という別の動物と混同されたことに由来しています。英語では「ギニアピッグ(guinea pig)」や「ケイビー(cavy)」と呼ばれています。
モルモットの特徴
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げっ歯類(テンジクネズミ科)の草食動物
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体長:20~30cm
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体重:約500~1200g
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寿命:平均6~8年(10年以上生きる子も!)
モルモットの赤ちゃんは、生まれた時から毛や歯が生えていて、目も開いています。なんと、生まれて1時間ほどで立ち上がり、歩き出すことができるんです。
繁殖の注意点
モルモットは成長が早く、生後3週で離乳し、1~2ヶ月ほどで繁殖できるようになります。
繁殖力がとても高いので、親子や兄妹でもオスとメスを一緒にしていると妊娠してしまいます。
生後1ヶ月を過ぎたら、1匹ずつのケージで飼うのがおすすめです。
性別判定は難しく、専門家でも間違えることがあります。
「メスだと思って迎えたら妊娠していた」「メス同士と思ったら片方がオスだった」ということも実際にあるのです。
飼育してみて気づくこと
本やインターネットでたくさん調べても、それはあくまで平均的な情報。実際に一緒に暮らしてみると、「うちの子だけの個性」に驚かされることが多いです。
日々の発見や小さな驚きが、モルモットとの暮らしをより楽しいものにしてくれます。(* ॑꒳ ॑*)