うちの子は太っている?
こんにちは、豊橋小松病院の曽我です。
年末年始もあっという間ですね。
年末年始は人間でも「正月太り」という言葉があるように動物さんでも太りやすい時期になります。
これは冬休みや年末年始休暇で人が家にいる時間が増え、おやつをあげ過ぎてしまったり、帰省などで普段見ない人がお家に来る機会が増えたりすることで、生活リズムの変化が起こりやすく潜在的なストレスにより体に影響が出るためとされています。
今回はそんな耳の痛くなる鳥さんの『太り方』に関してのお話をしようかと思います。
本来の鳥さんはどれだけ食べて太ったとしても、まずは筋肉として大胸筋に栄養がついていきます。
ぼくらは身体チェックの際に胸の辺りを触り、この筋肉の着き具合を見て栄養状態を判断しています。
それでもつききれない栄養はどうなるか?
そこでやっと脂肪の形に変換されて体表に蓄積していきます。その場合脂肪がつきやすい場所として「太もも前の脇腹」「腰」があります。
飛ぶために使わない部分である場所やくびれていて空気抵抗になりづらい場所に脂肪がつくようになっているわけですね。
(鳥さんのレントゲン写真)
鳥さんの場合、過剰な脂肪は黄色の見た目を、うっすらとした正常なレベルの脂肪はピンク色の見た目をしています。
脂肪のついていないベストな体型の鳥さんは皮膚が薄いので筋肉の赤紫色が見えるはずです。
なので脇腹やお腹、腰の周囲に黄色いものがあると太っているサインかもしれません。
大切なこととして、人においても様々体型があります。
それは人それぞれの個性であり決して太っていること自体が悪いことではありません。
それは鳥さんも同じで「太っているからすぐに悪いもの」として決めつけないことは大切になります。その子の生活スタイルや楽しみなど一定の尊重はしてあげましょう。
しかし、発情をしやすくなったり、肝臓などの病気につながる場合もありますので、よくおうちの子を観察してあげてベストな状態を探していきましょう。
体の状態のチェックは、普段の診察や健康診断の際にご相談ください。