保温について
こんにちは、ハート動物クリニックの曽我です。
前回保温開始のタイミングのお話をしましたが、今回は具体的な保温グッズや方法などをお話していこうと思います。
今回は鳥さんのお話です。
鳥さんの保温に関しては様々情報が出ていますが、もう一度情報を整理して、おうちの子にあった方法を考えてみましょう。
まず、1番大事なポイントとしては空間ごと暖めて温室を作ってあげることです。
鳥さんの体の構造として、気嚢と呼ばれる空気を吸い込むためのポンプの様な袋が体の至る所に付いています。
そうした気嚢が、内臓を包むように配置されています。
そのため哺乳類と同じ様にヒーターにあたって表面を温めても、吸い込んだ空気が冷たいと体を内側から冷やしてしまいます。
温室を作って体を内側から温めることが重要になります。
ではどのような保温器具がいいのでしょうか?
オススメはヒヨコ電球と呼ばれるオレンジの円筒形のヒーターです。
ヒヨコ電球は60〜100wのモノを準備すると良いでしょう。40w以下のモノは出力が足りないので、エアコンなどの他の器具と合わせて使う必要があります。
こうしたヒーターは接触をすると火傷をするリスクがあるため、必ず外につけるようにしましょう。
またヒーターをつけただけだと、そのヒーターは部屋全体を温めるように熱が逃げてしまいます。
そのためヒーターが温める領域を区切ってあげると良いでしょう。タオルや毛布、ビニールカバーなどを上からかけてあげるといいと思います。
その際にヒーターと布が接触しないように注意しましょう。屋根をつけたりダンボールの衝立を立てると上手く隙間を作ることができます。
エアコンなどで温める方がお手軽ですが空気が乾燥したり、電気代が高くなってしまうかもしれません。
本格的な冬になる前に保温環境を見直してみてはいかがでしょう