秋は体調変化に注意!

こんにちはハート動物クリニックの曽我です。

未だ残暑は厳しいですが、9月になって少し涼しい夜が増えてきていて人間としては過ごしやすくなってきましたね。

そんな秋に関しての注意報です。
現在豊橋小松病院で診させていただいている小型の動物さんたちはこの季節になると調子を崩しやすくなる可能性があります。どういう理由があるのでしょうか?

 

1、気温差
鳥さんやハムスターさんなどの小型の動物さんたちは、体の大きな人間やわんちゃんより気温差の影響を受けやすいとされています。
人間にとっては自分で調節できる温度差でも小さな子たちには負担になる可能性があります。
気温差だけで調子を崩すわけではありませんが、元々持っていた病気の発症の原因を作ることもあり、この時期の疾病は重症化することもありえます。実際に病院としても入院になる動物さんの数が多くなる傾向があります。

 

2、夏バテ
涼しくなってきたとはいえ、まだ日中は30℃を超えます。チンチラさんなどの暑さが苦手な子はもちろん、ウサギさんやハムスターさんもまだ暑熱ストレスがかかりやすい気候ではあります。
また7月8月と暑い時期が長く続いた後なので体力を消耗していることもあるのでしょう。
1つ目と重なりますが温度管理には注意しましょう

3、発情
鳥さんを中心に秋は発情のシーズンになります。
これは穀物を中心とした実りの時期だからでもあるいのですが、発情関連疾患が増える可能性があります。
秋の発情期は終盤の初冬にかけてリスクが増えていきます。初冬の卵詰まり防止のためには今のうちから対策を考えておく必要があります。

 

4、換毛
卵を産まない動物でも冬に向けての換毛が始まる時期でもあります。
抜け毛の多くなる種類では毛球症などのトラブルが出やすくなる時期になってきます。

 

5、台風
秋は台風シーズンです。
この時期の台風はここ東海エリアへも影響が出やすい進路を取ることがあります。
台風の接近に伴う急激な気圧変化は鳥類を中心に小型動物では影響が出る可能性が示唆されています。
人間でも低気圧不調という病気が認知されてきていると思いますが、鳥類でも食欲低下や元気の消失、胃炎症状の悪化など様々な症状との関連が疑われています。
直接気圧をコントロールできないのでこればっかりは仕方のないものになりますが、その他の負担をかけないように環境面に注意しましょう。

またオカメさんなどでは大雨や雷の音でパニックを起こす子もいるのでその点にも注意が必要ですね。

 

さて今回ここに挙げた5つは原因の一部です。

これから季節が移る時期に差し掛かってきて、体調を崩しやすくなりますので少しでもおかしいと思った場合は早めに病院へご相談ください!