鳥さんとの関係を作るトレーニング

こんにちは、ハート動物クリニックの曽我です。

今回はトレーニングのお話です。

鳥さんはとても芸達者な動物です。きちんと伝えることができれば、鳥さんは答えてくれます。

先日愛知、三重、岐阜、静岡のエキゾチックペットや鳥の先生が集まって勉強会をしたのですが、その中である獣医師がCATというトレーニング方法を用いて怖がりが改善したという内容を紹介してくださいました。その内容がとても参考になったのでこちらでもご紹介させていただきます。

CATトレーニングとは「コンストラクショナル・アグレッション・トリートメント」を意味しており日本語にすると「攻撃に対して現在持っているスキルやレパートリーを使い目的の行動を築いていくこと」と解釈します。

この方法は怖がりな鳥さんに心を開いてもらう第1歩だと思っていただければ良いと思います。

人に慣れていて自分から近づいてくれる子ではなく、人や手が近づくとパニックになってしまう子にどうやったら信頼してもらえるかをわかりやすく説明してくれる方法です。

鳥さんが近づく人や手が怖いと感じる時、自分のアクションでその物体が離れていくと「撃退をした」という成功体験や喜びを感じます。これを繰り返していくことで鳥さんにとって楽な少しでも行動で撃退をするように変化していきます。

例えば最初はパニックを起こしてバタバタ全身を使って逃げていきますが、そのうち「口を開けるだけ」「チラッと見るだけ」でも人が逃げていくとそっちの行動を重視していきます。

そうすると近づける時間が増え、人間や手が何もしてこないと学ぶ余裕が出てきます。

これで近づけるようになったので、しっかりとしたトレーニングを開始していくという寸法です。今回は簡単に方法を書いていますが、バードトレーナーさんたちは細かいコツなどを知っています。

こうした内容に関して8/18に保護団体のTUBASAさんとトレーニングの発案者の方がセミナーを開催されます。

すでに満席になってしまっていますが、後日配信の視聴可能とのことです、もし困っていることやご興味があれば是非覗いてみてはいかがでしょうか?