オウム病に注意!
今回は鳥さんに関わる注意喚起です。
日本の飼鳥さんの学会である鳥類臨床研究会からこんな注意喚起が発表されました。
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欧州各国でオウム病による死者が急増。
https://www.cnn.co.jp/world/35216108.html
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オウム病ってご存知でしょうか。
鳥インフルエンザと並んで鳥さんと人との共通の感染症であるオウム病ですが、飼鳥さんでも持っている可能性があります。
人ではインフルエンザと同じような呼吸器症状と高熱が続き、場合によっては死に至る可能性もあります。
また妊婦さんで劇症型になる事があり、無症状、無自覚な状態から1日で重篤な状態〜死を引き起こすよ言われています。
鳥さんでは固形のオシッコの成分が黄色くなったり、なんとなく体調が悪い程度の症状から始まり、肝臓や呼吸器を悪くし徐々に体力を落としてしまいます。
幸いなことに効果のある抗生剤があり、きちんと診断がつけば治る可能性のある病気ではあります。
では、我々は何を気にすれば良いでしょうか?
1、野鳥には基本的には触らない
オウム病は4−6月の繁殖のシーズンに流行します。もしオーストラリアや欧州から病気が入ってくるとすれば渡り鳥から日本の野鳥に感染したものが人間に影響をもたらすはずです。弱った野鳥はこうした病原体を持っているリスクがあることを認識しましょう。
2、もし人間に高熱が出た場合
病院に受診する際に必ず家に鳥がいることは伝えましょう。お医者様の疑いリストにこの病気が浮かぶはずです。
また、そうした場合熱の出た人間や鳥さんは妊婦さんに近づけないように注意しましょう。
3、飼鳥さんもこまめな遺伝子検査を受けましょう
飼鳥さんではうんちから遺伝子検査(PCR)検査をすることが可能です。
持っていても毎回必ず排出されるわけではないので、1週間分ほどのうんちをラップに包んで乾燥しないようにしてお持ちください。また理想的には1年に一回のオウム病検査が理想的だと言われています。
このように無駄に怖がる必要はありませんが、知識をしっかり持っておき適切に対応することが大切な病気です。
これを機に一度鳥さんの健康診断や遺伝子検査などされてみてはいかがでしょうか?